牡丹灯記(読み)ぼたんとうき

百科事典マイペディア 「牡丹灯記」の意味・わかりやすい解説

牡丹灯記【ぼたんとうき】

中国,明代怪異短編小説。《剪灯新話(せんとうしんわ)》巻2所収。幽霊美女と人間の美男との恋を描く。日本の江戸文学への影響は大きく,《御伽婢子(おとぎぼうこ)》の中で翻案されたのをはじめ,《雨月物語》《阿国御前化粧鏡》などさまざまの改作を経,三遊亭円朝怪異談牡丹灯籠(どうろう)》の名作を生んだ。

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世界大百科事典(旧版)内の牡丹灯記の言及

【剪灯新話】より

…清初の《聊斎志異(りようさいしい)》もこの系統に属する。日本では江戸時代の《御伽婢子(おとぎぼうこ)》以下この書に取材した作品が多く,特に《牡丹灯記》を改作した三遊亭円朝の《牡丹灯籠》は有名。【村松 暎】。…

※「牡丹灯記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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