牧野堅(読み)マキノ カタシ

20世紀日本人名事典 「牧野堅」の解説

牧野 堅
マキノ カタシ

昭和期の生化学者 東京慈恵会医科大学名誉教授



生年
明治40(1907)年4月19日

没年
平成2(1990)年9月1日

学歴〔年〕
満州医大医学部〔昭和6年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
大連病院に就職して治療のかたわら研究に従事戦後、熊本大学の教授に迎えられ、昭和29年に東京慈恵医大に転じ、48年定年退職。のち、55年まで東京家政大教授を務めた。この間、半世紀余にわたり、生化学者として独創性豊かな数々の先駆的研究を成しとげた。特に、大連病院時代の10、11年にかけて、生命のエネルギー通貨といわれるATP(アデノシン3リン酸)の構造解明に世界で最初に成功したことで知られている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「牧野堅」の解説

牧野堅 まきの-かたし

1907-1990 昭和時代の生化学者。
明治40年4月19日生まれ。昭和6年満州医大卒業後,大連の病院に勤務。戦後,熊本大,東京慈恵医大,東京家政大の教授を歴任アデノシン三リン酸(ATP)とビタミンB1の化学構造解明で知られる。平成2年9月1日死去。83歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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