牽引定数(読み)けんいんていすう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

牽引定数
けんいんていすう

動力車が駅間の走行時間に応じて牽引できる重量の限度を示す数。列車の重量と走行時間は密接不可分な関係があり、同じ動力車で走行時間を短くするには牽引定数は小さくなり、牽引定数を大きくして大量の貨物を運ぶときは、走行時間が増すことになる。牽引定数は主要駅間で動力車の種別ごと、列車の性格ごとに決められている。列車が勾配(こうばい)途中から機器の温度上昇等の限度内で発車し加速しうる重量の限度は、その区間の牽引定数の上限となり、線区の条件で異なる。JRでは牽引定数を、速度種別(列車速度の性格を示す記号)、動力車形式とあわせて、機関車では牽引される荷重の換算両数(10トンを1両とする)で、電車ではMT比(電動車と付随車の比)で、気動車ではMm比(大出力機関付きと小出力機関付きの比)で示している。たとえば、特通客C2 EF65=51(EF65形電気機関車を使用した特別急行客車列車で、換算51両=510トンの客車を引いて1000分の10の上り勾配を時速82キロメートルの均衡速度で走ることを表す)、特通電A29 183系 8M4Tのように表す。[土田 廣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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