犬防ぎ(読み)イヌフセギ

デジタル大辞泉 「犬防ぎ」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ふせぎ【犬防ぎ】

殿舎や門の前などに設けた低いさく。また、仏堂内陣外陣との境にある透かしの粗い柵。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「犬防ぎ」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ふせぎ【犬防】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 殿舎、町家などの出入口や、道路に面した壁面の前に立てる低い格子。駒寄せ。犬よけ。
    1. [初出の実例]「戌一剋、蔵人下格子事〈夏立犬防〉」(出典侍中群要(1071か)二)
  3. 寺院の内陣と外陣との境界などに立てる、低くてすかしの粗い柵。いぬぶせ。いぬよけ。
    1. [初出の実例]「いぬふせぎのうち見いれたる心ちぞ、いみじうたふとく」(出典:枕草子(10C終)一二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android