犬防ぎ(読み)イヌフセギ

デジタル大辞泉 「犬防ぎ」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ふせぎ【犬防ぎ】

殿舎や門の前などに設けた低いさく。また、仏堂内陣外陣との境にある透かしの粗い柵。

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精選版 日本国語大辞典 「犬防ぎ」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ふせぎ【犬防】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 殿舎、町家などの出入口や、道路に面した壁面の前に立てる低い格子。駒寄せ。犬よけ。
    1. [初出の実例]「戌一剋、蔵人下格子事〈夏立犬防〉」(出典侍中群要(1071か)二)
  3. 寺院の内陣と外陣との境界などに立てる、低くてすかしの粗い柵。いぬぶせ。いぬよけ。
    1. [初出の実例]「いぬふせぎのうち見いれたる心ちぞ、いみじうたふとく」(出典:枕草子(10C終)一二〇)

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