ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッタロス1世」の意味・わかりやすい解説
アッタロス1世
アッタロスいっせい
Attalos I Sōtēr
[没]前197
ペルガモン王 (在位前 241~197) 。母はセレウコス朝の王女。前 230年頃ガラテア人の攻撃を撃破,初めて王位につき,救済王 (ソテル) と称した。3度セレウコスのアンチオコス・ヒエラックス (前 226没) を破り,キリキアを除くアナトリアのセレウコス全土を手中に収めたが,前 222年までに奪還された。マケドニアのフィリッポス5世に対抗してアイトリア人を助け,ローマと結んで第1次 (前 214~205) ,第2次 (前 200~196) マケドニア戦争を戦い,勝利を目前にして没した。文学,哲学,芸術を奨励し,これは以後ペルガモンの伝統となった。 (→ペルガモン王国 )
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