狐新居村(読み)きつねあらいむら

日本歴史地名大系 「狐新居村」の解説

狐新居村
きつねあらいむら

[現在地名]一宮町狐新居

大石おおいし川の扇状地に位置し、北は東新居ひがしあらい村。大積寺たいしやくじ山六ヵ村が尊崇した山之神やまのかみ(現山神社)があることから、近隣では山之神村とよぶ(甲斐国志)。慶長古高帳に狐新居とみえ高二四〇石余、幕府領。ほかに天神領一石余。貞享二年采地簿(臆乗鈔)には旗本駒井氏がみえ、元禄郷帳でも同家領。同氏は寛永一〇年(一六三三)に宛行われたと考えられる(「寛政重修諸家譜」など)。宝永二年(一七〇五)以降の領主変遷金田かねた村に同じ。

享保九年(一七二四)の村明細帳(古屋惣平家文書)によると、同二年の検地高三〇三石・新検出高六三石余、反別二二町五反余、うち田方七町一反余・畑方九町九反余・屋敷四町三反余・林九反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報