狗児草・狗尾草(読み)えのころぐさ

精選版 日本国語大辞典 「狗児草・狗尾草」の意味・読み・例文・類語

えのころ‐ぐさ ゑのころ‥【狗児草・狗尾草】

〘名〙 イネ科一年草各地空地道端にきわめて普通に生える。高さ三〇~七〇センチメートル。葉は細長く、夏、茎の頂に多数の花を密につけた長さ六~九センチメートルの緑色の円柱形の穂を出し、先端重みで傾く。花が小犬の尾に似ているのでこの名があるという。漢名狗尾草。えのこぐさ。ねこじゃらし。えぬのこぐさ。《季・秋》 〔撮壌集(1454)〕

えのこ‐ぐさ ゑのこ‥【狗児草・狗尾草】

〘名〙 =えのころぐさ(狗児草)《季・秋》 〔観智院本名義抄(1241)〕

えぬのこ‐ぐさ ゑぬのこ‥【狗児草・狗尾草】

〘名〙 「えのころぐさ(狗児草)」の古名。〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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