独墺学派(読み)どくおうがくは(その他表記)deutsch-östreichische Schule

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独墺学派」の意味・わかりやすい解説

独墺学派
どくおうがくは
deutsch-östreichische Schule

B.ボルツァーノ先駆者とし,F.ブレンターノ始祖とする学派で,19世紀後半より 20世紀にかけて活動した。ブレンターノ学派とも呼ばれる。ブレンターノは哲学および論理学の基礎を心理学に求め,記述心理学的方法を提唱したが,彼の弟子たちはこのような思想を発展させ,当時隆盛であった新カント派に対抗した。この派の人々には,A.ユルティ,O.クラウス,E.ウーティッツ,A.マイノング,C.エーレンフェルス,E.フッサールなどがあげられる。

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世界大百科事典(旧版)内の独墺学派の言及

【ブレンターノ】より

…ビュルツブルク大学助教授,ウィーン大学教授を歴任した。ドイツ・オーストリア学派(独墺学派,ブレンターノ学派とも呼ばれる)の指導者で,その門下からは心理学者シュトゥンプ,言語哲学者マルティ,対象論のマイノング,現象学のフッサールらが輩出した。1864年にカトリックの司祭となったが,教皇不可謬説などに反対して,1873年に教会から離れ,80年にはウィーン大学正教授も罷免された。…

※「独墺学派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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