ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボルツァーノ」の意味・わかりやすい解説
ボルツァーノ
Bolzano, Bernhard
[没]1848.12.18. プラハ
オーストリアの哲学者,論理学者,数学者。カトリック神学と数学を学び,1805年司祭,プラハ大学宗教哲学教授。1819年異端の疑いで大学を追われた。イマヌエル・カントおよびドイツ観念論に反対し,ゴットフリート・ウィルヘルム・ライプニッツに出発点を求めた。心的過程と論理的内容とを峻別し,非歴史的論理学を提唱。ドイツ=オーストリア学派の形成者となり,エトムント・フッサールに影響を与えた。また集合論の先駆者として,ゲオルク・カントルに影響を与えた。主著『アタナシア』Athanasia oder Gründe für die Unsterblichkeit der Seele(1827),『学問論』Wissenschaftslehre(4巻,1834),『無限の逆説』Paradoxien des Unendlichen(1851)。
ボルツァーノ
Bolzano
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