日本歴史地名大系 「狸谷不動院」の解説 狸谷不動院たぬきだにふどういん 京都市:左京区一乗寺村狸谷不動院[現在地名]左京区一乗寺松原町詩仙(しせん)堂・八大(はちだい)神社の東、瓜生(うりゆう)山北西の山間渓谷にあり、眼下に京都市街を俯瞰する佳境に位置する。真言系の単立寺院で、正式には大本山一乗寺狸谷不動院と称する。本尊不動明王は外面が忿怒門の不動尊で、内面と中間に阿弥陀如来と如意輪観音を表す三尊合体の像である。寺伝によれば、この地は都の鬼門にあたるところから、鬼門守護神として桓武天皇勅願の不動尊が奉斎されたと伝え、建長年間(一二四九―五六)に現在の本堂内の洞窟中に安置されたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by