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如意輪観音 にょいりんかんのんCintāmanṇ Cicakra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

如意輪観音
にょいりんかんのん
Cintāmanṇ Cicakra

如意輪菩薩ともいわれ,如意宝珠法輪の力によって,生きとし生けるものを救済するという菩薩。同観音の信仰が日本に入ったのは8世紀頃で,最初は2臂で片足を垂下した姿の観音像であった。奈良岡寺塑像や東大寺大仏殿脇侍像,石山寺の創建当初の本尊などはいずれもそのような姿であったと考えられる。9世紀に密教が日本に伝えられると六臂で片膝を立てた姿に造られた。大阪観心寺木像はその代表例で,また密教彫刻としても代表的な優品である。観心寺,醍醐寺,奈良室生寺に伝わるものを日本三如意輪と称している。

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デジタル大辞泉の解説

にょいりん‐かんのん〔‐クワンオン〕【如意輪観音】

《〈梵〉Cintāmaṇi-cakraの訳》六観音七観音の一。法輪をもって一切の願望を満たし、苦しみを救う。形像は頭頂に宝荘厳があり、多くは六臂(ろっぴ)で、如意宝珠と宝輪などを持つ。

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百科事典マイペディアの解説

如意輪観音【にょいりんかんのん】

六観音の一つ。法輪(教)を転じて意の如く衆生を救うとされる。延寿・安産・除難を祈願して功徳があり,六道では天に配される。普通は6臂(ぴ)の像で,座像は輪王座。右の第一手は必ず思惟(しゆい)手でこの観音の特徴。2臂の像は密教以前のもの。観心寺の座像(秘仏)は弘仁仏。

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世界大百科事典 第2版の解説

にょいりんかんのん【如意輪観音】

サンスクリット名Cintāmaṇicakraの訳で,変化観音に属し,六観音(聖,十一面,千手,不空羂索,馬頭,如意輪)の一つ。観音が如意宝珠もしくは法輪の功徳をもって衆生の苦を救い,宝財を施して願望を意の如く成就せしめんがために変化したものとされる。形像には二臂(にひ)像,四臂像,六臂像,八臂像,十臂像,十二臂像の種類があり,さらに持物等についても各種の図像集に多くの相違が見いだされる。しかし通常は二臂像と六臂像である。

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大辞林 第三版の解説

にょいりんかんのん【如意輪観音】

六観音・七観音の一。如意宝珠と宝輪とを持って衆生しゆじようの願いをかなえる。多くは六臂像。如意輪菩薩。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

如意輪観音
にょいりんかんのん

観音菩薩(ぼさつ)の一つ。サンスクリット名はチンターマニチャクラCintmai-cakraで、手に意のままに宝を出すという如意宝珠を持ち、いっさいの人々の願いを満たすので、如意輪観音の名がある。世間においては財宝を富ませ、福徳智慧(ちえ)の資糧を増加させて、苦悩する衆生を救うという。造像上では六臂(び)につくられ、頭上に宝珠を安置する。まれに中宮寺のような二臂の像もある。普通は右手を傾けてほおを支え、思惟憐憫(しいれんびん)の情を表し、左手に施満願(せまんがん)の印を結ぶ。観心寺の坐像(ざぞう)は有名。[壬生台舜]

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