狼毒(読み)ろうどく

精選版 日本国語大辞典 「狼毒」の意味・読み・例文・類語

ろう‐どくラウ‥【狼毒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ジンチョウゲ科の有毒の多年草。中国原産。高さ二〇~五〇センチメートル。茎は直立し、葉は長さ一・五~三センチメートルぐらいの披針形でやや密に互生する。花は茎頂に密生して球状となる黄または白色の筒状花で、長さ一センチメートル内外。花冠上部は五裂する。皮膚病などの薬に用いる。漢名、狼毒。やまくさ。
    1. [初出の実例]「狼毒二斤十二両」(出典正倉院文書‐天平勝宝八年(756)六月二一日・東大寺献薬帳)
  3. 毒のはなはだしいこと。
    1. [初出の実例]「毒の甚しきを狼毒(ラウドク)といひ」(出典:随筆北越雪譜(1836‐42)二)

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普及版 字通 「狼毒」の読み・字形・画数・意味

【狼毒】ろうどく

残虐。

字通「狼」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「狼毒」の解説

狼毒 (ロウドク)

植物。ジンチョウゲ科の多年草

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