猪崎村(読み)いざきむら

日本歴史地名大系 「猪崎村」の解説

猪崎村
いざきむら

[現在地名]福知山市字猪崎

古くは井崎とも書いた。福知山城下北方、由良川右岸に位置する。村の北方にからすヶ岳とおにじようがそびえ、その南麓に径約二キロの旧洪積層の隆起扇状地があり、開析されて三、四の谷に分れている。その間にやや平坦な台地があり、そのうち中央部のものが最も南へ突き出ており、突端城山しろやまとよぶ。集落はこの山の南の傾斜地にある。

村内を綾部私市きさいち方面から安井やすい筈巻はずまきを経て丹後への由良川沿いの道が通るが、そのほか当地から鬼ヶ城峠を越えて丹後へ至る道もあった(寛政十一年丹波国大絵図)。「丹波志」は「猪崎村ヨリ丹後国南山村迄壱里二十一町三十間、牛馬不通、但鬼ケ城峠国境迄三十四丁四十間」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android