猪淵村(読み)いぶちむら

日本歴史地名大系 「猪淵村」の解説

猪淵村
いぶちむら

[現在地名]猪名川町猪渕いぶち

広根ひろね村の南、下肝川しもきもがわ村の北に位置し、北東から南西北畑きたはた(現宝塚市)への道が通じる。中世多田ただ庄のうちで、延慶四年(一三一一)二月一五日の代官光末寄進状(多田神社文書)に「多田内井淵村」とみえ、山神免畠一段六〇歩を多田院(現川西市)に寄進している。建武四年(一三三七)田原三郎入道寂法が「猪淵村」を(一一月二一日寂法寄進状)、貞和二年(一三四六)新兵衛尉親永が織兵庫助跡の「多田庄内井淵村」の年貢を寄進したほか(六月日親永寄進状)、暦応二年(一三三九)には今村入道行心が村内の新田方の沙汰人職を多田院に寄進している(一二月二五日行心用途請取状)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android