猪名川町(読み)いながわちよう

日本歴史地名大系 「猪名川町」の解説

猪名川町
いながわちよう

面積:九〇・四一平方キロ

県の南東部に位置し、東は大阪府豊能とよの能勢のせ町、北および西は篠山市・三田市・宝塚市、南東は川西市と接する。丹波山地の南端近くに位置する山間の町で、面積の約八割が山地で占められる。町域を貫流する猪名川は大野おおや山に源を発し、その本流・支流沿いに狭小な沖積平野を形成、集落が散在する。町域は古代から川辺郡に属し、「和名抄」に記す同郡楊津やないづ郷の遺称地を木津きづとする説があり、また一〇世紀に近衛府に寄進された栢梨かしう(栢梨庄)柏梨田かしうだに比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「猪名川町」の意味・わかりやすい解説

猪名川〔町〕
いながわ

兵庫県南東部,猪名川中・上流域にある町。大阪府能勢町に接する。 1955年中谷村と六瀬村が合体して町制。町名は川名にちなむ。約 80%が山地であるが,1960年代以降,山地のゴルフ場開発や宅地化が進んだ。猪名川流域は屏風岩や猪名川渓谷などの景勝地に恵まれ,ほとんどが猪名川渓谷県立自然公園に属する。平安末期の多田源氏発祥地。面積 90.33km2人口 2万9680(2020)。

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