猪窪村(読み)いのくぼむら

日本歴史地名大系 「猪窪村」の解説

猪窪村
いのくぼむら

[現在地名]川南町川南

平田へだ川と名貫なぬき川に挟まれた地域に位置し、南は大池おいけ村・平田村、東は日向灘に面する。南北に豊後街道が通り、当地で高城たかじよう(現木城町)方面へ向かう道を分岐する。猪久保村などとも記す。南北朝期の土持氏の所領を示すとみられる年月日未詳の野別苻坪付(土持文書)に、野別苻のびゆうの内として「いのくほ」とみえる。江戸時代は高鍋藩川南郷に属した。寛文四年(一六六四)の高鍋藩領知目録写(高鍋町歴史総合資料館蔵)に村名がみえ、同年の高鍋藩領地覚(隈江家記)では高二〇三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android