猿屋(読み)さるや

精選版 日本国語大辞典 「猿屋」の意味・読み・例文・類語

さる‐や【猿屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 猿を看板としたり、屋号にしたりしている店。
    1. [初出の実例]「風流の折は大門口に猿屋(サルヤ)とて菓子やうの物をいろいろの花づくし、かかる座に出す事に拵へ置ぬ」(出典浮世草子・新吉原常々草(1689)下)
  3. 特に、猿を看板にした楊枝(ようじ)屋のこと。〔雍州府志(1684)〕

えて‐や【猿屋】

  1. さるや(猿屋)
    1. [初出の実例]「あの時、帰りに猿屋(エテヤ)あなたに挨拶した若い芸者があったでせう」(出典:大川端(1911‐12)〈小山内薫二三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android