猿頰(読み)サルボオ

デジタル大辞泉 「猿頰」の意味・読み・例文・類語

さる‐ぼお〔‐ぼほ〕【猿頰】

猿が食物を頰に詰め込んでたくわえるところ。ニホンザルヒヒなどにある。ほおぶくろ。
武具の一。鉄面かなめん一種で、頰とあごを覆い、顔を保護するもの。
サルボオガイ別名
江戸で、片手桶のこと。くみ出し桶。
「夏は―をつけて随意きままに汲ませる」〈滑・浮世風呂・四〉
(猿のようにばかげたやつの意で)人をののしったりするときに言う語。
「世間の奴を―と、眺めて見んと思ひつつ」〈黄・雁取帳〉
猿頰面」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android