日本の城がわかる事典 「獅子ヶ城」の解説 ししがじょう【獅子ヶ城】 佐賀県唐津市にある白山の山頂、標高196mに建てられた山城(やまじろ)。松浦党の祖・源久(みなもとのひさし)の孫である披(ひらく)が治承から文治年間(1177~89年)頃に築城したと伝えられている。その後、披の子の時代になって平戸に移転したために、城は廃城となっていたが、上松浦地方を波多氏が支配し、室町時代末になると佐賀地方に勢力をもつ竜造寺氏(りゅうぞうじし)の脅威が増し、上松浦の防備の最前線として城の重要性が再び認識されるようになったため、波多氏をはじめ松浦党一統は、大川野日在城々主鶴田兵部大輔直の弟鶴田兵庫介前(後に越前守)を任じ、廃城となっていた旧城を修理して護りに就かせた。JR唐津線厳木駅から徒歩50分で登山口。長崎自動車道多久ICで降り、国道203号を唐津方面へ進み厳木町。 出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報