獣雲に吠ゆる(読み)けだものくもにほゆる

精選版 日本国語大辞典 「獣雲に吠ゆる」の意味・読み・例文・類語

けだもの【獣】 雲(くも)に吠(ほ)ゆる

  1. ( 淮南王の劉安が、仙術を研究して仙薬を得、それを服用して昇天したが、その残った薬を入れた器を庭に放置しておいたため、鶏や犬がそれをなめて昇天し、そのために鶏が雲中に鳴き、犬が天上に吠えるようになったという「神仙伝」の伝説から ) つまらない人間が非常な光栄に浴することをたとえていう。鶏犬(けいけん)雲に吠ゆる。
    1. [初出の実例]「今もおほせの くだれるは ちりにつげとや ちりの身に つもれる事を とはるらむ これをおもへば けだものの 雲にほえけん ここちして ちぢのなさけも おもほえず〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇〇三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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