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神仙伝 しんせんでん Shen-xian-zhuan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神仙伝
しんせんでん
Shen-xian-zhuan

中国,仙人の伝記集。 10巻。4世紀初めの晋の葛洪の著。広成子,老子以下 92人の,神仙の道をきわめたといわれる人,および架空の人の伝記を収めた書。葛洪は当時の仙道学の権威であり,神仙の道を説く『抱朴子 (ほうぼくし) 』を著わしているが,本書はそれといわば表裏をなし,神仙の歴史的存在性を証明するためと,先行する同種の書,劉向 (りゅうきょう) の『列仙伝』を補うために,仙書,諸子の書や伝説を集めて著わした。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神仙伝
しんせんでん

中国の仙人たちの伝記。晋(しん)の葛洪(かっこう)(283―343)の作。10巻からなり、92人の神仙の伝が述べられている。『晋書(しんじょ)』葛洪伝、『隋書(ずいしょ)』経籍志(けいせきし)に著録されているほか、同じ作者の書『抱朴子(ほうぼくし)』にも記載されているので、本書が葛洪の著であることは確かである。しかし『漢魏叢書(かんぎそうしょ)』などに収められている現在の『神仙伝』は、体裁が不統一であるばかりでなく、他書に引用されている『神仙伝』の所載巻数と、現行本の所載巻数に相違があり、そのほか多くの疑問があって、原本のままでなく後世の改編本といえる。作者は、神仙になることが可能であると考え、その実証と、劉向(りゅうきょう)の『列仙伝(れっせんでん)』を継承してその遺漏を補うため、本書を著述したという。『抱朴子』とともに葛洪の思想を知ることができ、神仙思想の展開をみるうえに不可欠の文献である。[今枝二郎]
『福井康順著『神仙伝』(1983・明徳出版社・中国古典新書)』

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