玄様(読み)ゲンサマ

精選版 日本国語大辞典 「玄様」の意味・読み・例文・類語

げん‐さま【玄様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 ) 江戸吉原で、坊主の客をいう。医者に「玄」のつく名が多く、遊郭への出入りを禁じられていた僧侶は医者に変装して行ったところからいう。玄。
    1. [初出の実例]「花にいざ貴妃のお敵の玄さまと 羅綾の霞蜀紅の氈(かも)」(出典:俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)北鯤独吟)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android