玉籤集(読み)ぎょくせんしゅう

改訂新版 世界大百科事典 「玉籤集」の意味・わかりやすい解説

玉籤集 (ぎょくせんしゅう)

垂加神道の書。1727年(享保12),玉木正英の編。8巻。垂加神道で尊重した《日本書紀神代巻,中臣祓などをもととし,垂加神道説を録する。すなわち,巻一より巻五で《日本書紀》神代巻をもとに天人唯一の伝以下88項,巻六で同じく神武天皇巻をもとに頭八咫烏(やたがらす)の伝以下21項,巻七で中臣祓をもとに中臣二字の伝以下9項,巻八で十種神宝・神体勧請伝をもとに十種神宝の伝以下10項をたてて,そこに山崎闇斎正親町公通出雲路信直の説をあげ,さらに正英の説を加えて録した書で,門人に伝授すべきところを示している。うち巻五の剣玉誓約の伝,三種神宝の伝,神籬磐境(ひもろぎいわさか)の伝は秘伝のため,項目名のみで記していない。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「玉籤集」の意味・わかりやすい解説

玉籤集
ぎょくせんしゅう

垂加神道の伝授書。江戸時代中期の神道家玉木正英編。8巻。「神代紀」「神武紀」「五部書」「中臣祓」などについて卜部 (うらべ) 家で伝授されるべき項目を定め,門人に示したもの。

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