ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「玉木正英」の意味・わかりやすい解説
玉木正英
たまきまさひで
[没]元文1(1736).7.
江戸時代中期の神道家。葦斎または五十鰭翁と号した。正親町公通について垂加神道を学び,また京都梅宮の祠官,橘氏に伝わると称する橘神道の口授を受けて一派を立てた。これを述べた書に『蟇目秘法』『鳴弦伝』『鳴弦極秘伝』がある。その思想は,秘伝を主とする一種の加持祈祷的な性格をもつ。門人も多く,谷川士清もその一人で,のち,跡部良顕,岡田正利らが正英を継いだ。主著『神代巻藻塩草』『神武紀藻塩草』『玉籤集』『神拝次第抄』『神道日蔭草』。
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