瑞応院跡(読み)ずいおういんあと

日本歴史地名大系 「瑞応院跡」の解説

瑞応院跡
ずいおういんあと

[現在地名]開聞町十町

南北に走る主要地方道岩本いわもと―開聞線を挟んで枚聞ひらきき神社の西にあった真言宗寺院。開聞山普門ふもん寺と号する。開聞宮(現枚聞神社)の別当寺。真言宗一乗いちじよう(現坊津町)末で、本尊聖観音開山は智通(生没年不詳、法相宗第二伝と称し、白鳳二年に僧正となる)で、大化五年(六四九)開聞岳の麓に仏寺を構え、白雉三年(六五二)開聞宮近くの地に寺院を建立した。斉明天皇四年(六五八)沙門智達(大和飛鳥寺に法相宗を伝えたという)とともに入唐し、玄奘三蔵に謁して唯識を学び帰朝した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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