瑞麟寺跡(読み)ずいりんじあと

日本歴史地名大系 「瑞麟寺跡」の解説

瑞麟寺跡
ずいりんじあと

[現在地名]栃尾市宮沢

刈谷田かりやだ川西側の斜面中腹にあり、瑞林寺ずいりんじ地名が残る。昭和四五年(一九七〇)と翌年に調査が行われ、一枚田いちまいだより焼跡のある礎石や石囲い、直線的に並んだ石列などが発掘され、伽藍や鐘楼跡が確認された。天林寺てんりんじ(現中頸城郡吉川町)転輪てんりん寺三世瑚珊を開山とする曹洞宗寺院で、創立年代は当寺の後を継承した向谷地の常安むかいやちのじようあん寺所蔵の大永三年(一五二三)七月一九日銘の梵鐘に「越後国古志郡禅幢山瑞麟禅寺堂前用也」「願主 檀越 道見」とあることから、この前後と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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