瓊韻社(読み)けいいんしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瓊韻社」の意味・わかりやすい解説

瓊韻社
けいいんしゃ

1941年に棋正社から独立したプロの囲碁結社。棋正社は 24年 10月,創立まもない日本棋院から除名された雁金準一,鈴木為次郎,高部道平,加藤信,小野田千代太郎の5棋士が設立した結社で,のちに無所属の野沢竹朝も加わった。鈴木,加藤は1~2年で棋院に復帰し,そのあと読売新聞社主催の院社対抗戦が行われ,社側の惨敗に終った。途中,小野田も棋院に復帰し,野沢が物故して雁金一門と高部だけになった。 41年雁金は呉清源と十番碁を行うに際し高部と意見を異にし,一門を引連れて新たに瓊韻社を興した。 59年雁金が没してからは渡辺昇吉,富田忠夫が中心になって孤城を守った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android