瓢簞石(読み)ひょうたんいし

改訂新版 世界大百科事典 「瓢簞石」の意味・わかりやすい解説

瓢簞石 (ひょうたんいし)

珍石の一種球形楕円形,紡錘形をした岩塊が集まったもので,とくに球体楕円体のものが二つくっつくとヒョウタンのような形になる。富山県氷見市飯久保の個人宅の庭先から産出したものはみごとで,天然記念物に指定されている。これは鮮新世の地層から産出する結石の一種で,石英長石などの細かい砂粒が炭酸カルシウムによって,球や楕円体にかためられたものといわれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android