甘泉寺(読み)かんせんじ

日本歴史地名大系 「甘泉寺」の解説

甘泉寺
かんせんじ

[現在地名]作手村鴨谷 門前

臨済宗永源寺派、翔竜山と号す。本尊釈迦如来。応安三年(一三七〇)近江永源えいげん寺より来た弥天永釈により開かれた。当地の土豪加藤某が私宅を喜捨したといい、将軍足利義満から山林境内二〇余町を安堵されたという。天正の初年戦乱によって全山烏有に帰し、天正八年(一五八〇)に小堂を建て末寺により維持されてきたが、延宝年間(一六七三―八一)から春山の代に本堂その他が再建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android