作手村(読み)つくでむら

日本歴史地名大系 「作手村」の解説

作手村
つくでむら

面積:一一六・九四平方キロ

標高七八九・二メートルの本宮ほんぐう山の北方に連なる標高五五〇メートル前後の高原地帯で、中央部は平原をなし、北西に流れるあね川水系は矢作川に入り、東部を流れるともえ川水系は寒狭かんさ川を経て豊川に入る。東南は新城しんしろ市、東は鳳来ほうらい町、北は北設楽郡設楽町、西北は東加茂郡下山しもやま村、西南額田ぬかた額田町に接する。

中央部平原は、泥炭質の湿原をなしている。その多くは開墾されて水田と化したが、まだ各所に湿原を残す。全国的に数少ない中間湿原で、特有の植物・昆虫がみられる。現在はながやま湿原・菅沼すがぬま湿原が保護されて県の天然記念物に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報