デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「甚左衛門」の解説 甚左衛門(1) じんざえもん ?-? 織豊時代の陶工。対馬(つしま)(長崎県)の人。文禄(ぶんろく)の役(1592-96)で肥前名護屋城(佐賀県)に在営中の豊臣秀吉に命じられ,七兵衛とともに朝鮮にわたって原土,釉薬(ゆうやく)をもちかえり,唐津付近の椎ノ峯で製作。その焼き物は,焼成だけを日本でおこなったという意味で「火ばかり」とよばれた。 甚左衛門(2) じんざえもん ?-? 江戸時代後期の陶工。天保(てんぽう)年間(1830-44)越中婦負郡(ねいぐん)丸山(富山県八尾町)で,九谷焼にならって丸山焼をはじめた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例