生井村
なまいむら
[現在地名]茂木町生井
黒田村の北、那珂川右岸の段丘上に位置し、集落は中央を東流して同川に合流する生井川の谷沿いと背後の丘陵地に、秋瓜・所草・中坪・古内の四組に分れて形成される。地名の由来は、一日に七回水の色が変わる井戸があったことによるといい、また都賀郡生井村(現小山市)の農民が小山城落城後多数土着した落武者の圧迫を受けて、この地に移住したためともいう。寛永(一六二四―四四)から寛文三年(一六六三)の間は幕府領、寛文四年(一六六四)の烏山藩領知目録に村名がみえるが、天和元年(一六八一)幕府領、同三年下総関宿藩領、貞享元年(一六八四)から幕府領、元禄元年(一六八八)関宿藩領、同一一年から享保六年(一七二一)の間は幕府領、同七年から烏山藩領となり幕末に至る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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