生井河岸(読み)なまいかし

日本歴史地名大系 「生井河岸」の解説

生井河岸
なまいかし

[現在地名]茂木町生井

那珂川右岸に設置された近世の河岸。開設は烏山からすやま河岸・野上のがみ河岸(現那須郡烏山町)とともに慶安四年(一六五一)から安永六年(一七七七)までの間とされ、明治三一年(一八九八)に廃止。河岸の後背地は、烏山高根沢たかねざわ祖母井うばがい(現芳賀町)方面、茂木近辺、さらに真岡もおか方面にまで及んだ。下江戸しもえど河岸(現茨城県那珂郡那珂町)の積出舟数をみると、生井河岸への上り荷が寛政―享和期(一七八九―一八〇四)にかけて増加し(那珂文書)、ここから各向背地に駄馬で運ばれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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