生変(読み)うまれかわる

精選版 日本国語大辞典 「生変」の意味・読み・例文・類語

うまれ‐かわ・る ‥かはる【生変】

〘自ラ五(四)〙
① 死んだ者が、別の姿やものになって、再びこの世に生まれてくる。
※今鏡(1170)四「昔尾張国に俊綱(すんがう)といひける聖にておはしけるを〈略〉むまれかはりて、その国の守になりて」
性格、行ない、考えなどが一変してよくなる。心を入れかえる。
※ゆく年(1928‐29)〈久保田万太郎〉三「生れ変った料簡になって稼ぐからみてゐろ」
知力が生まれつき父より劣る。生まれ劣る。〔日葡辞書(1603‐04)〕

うまれ‐かわり ‥かはり【生変】

〘名〙 (「うまれがわり」とも)
① 別の姿やものになって、再びこの世に生まれること。また、そのもの。生まれ返り。転生。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉五「菊の井のお力とても悪魔の生(ウマ)れ替(ガハ)りにはあるまじ」
世代が変わること。また、次の世代の者。
甲陽軍鑑(17C初)品四〇下「つくしに大伴殿、関東に上杉殿とありつれ共、はや、生替(ウマレカハリ)にて前代ほどなき故か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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