生屋郷(読み)いくのやごう

日本歴史地名大系 「生屋郷」の解説

生屋郷
いくのやごう

和名抄」高山寺本・刊本ともに「生屋」と記し、いずれも訓を欠くが、「いくのや」と読むのが定説である。高山寺本は駅名にも「生屋」をあげる。「延喜式」(兵部省)に「周防国駅馬」として「生屋」とあるから、山陽道の駅家を兼ねた郷と思われる。刊本には生屋郷の次に駅家郷を記すので、生屋郷と駅家郷の二郷があるかのごとき印象を与えるが、駅家郷は記載上の誤謬と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android