生活必需物資統制令(読み)せいかつひつじゅぶっしとうせいれい

百科事典マイペディア 「生活必需物資統制令」の意味・わかりやすい解説

生活必需物資統制令【せいかつひつじゅぶっしとうせいれい】

国民消費生活規制を目的とし,生活必需物資の生産配給・消費・価格などを全面的に統制するために国家総動員法に基づいて発せられた勅令。1941年3月公布。切符制度により主食燃料などが配給割当てとなった。太平洋戦争開始により同年12月廃止され,物資統制令に引き継がれた。

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世界大百科事典(旧版)内の生活必需物資統制令の言及

【統制経済】より

…〈物の予算〉といわれ,これにもとづいてしだいに民需が抑制されていった。すべての物資に配給・消費規制が強化され,41年4月には生活必需物資統制令が総動員法にもとづく勅令をもって制定されるなど,国民生活への統制も強まった。また世界的な物価高騰に対しては1939年10月価格等統制令を公布して物価統制を図った。…

※「生活必需物資統制令」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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