生物素子(読み)せいぶつそし(その他表記)biochip

翻訳|biochip

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生物素子」の意味・わかりやすい解説

生物素子
せいぶつそし
biochip

生物・生体材料のもつ高度な信号処理能力を工学的に利用するための素子。バイオチップともいう。生物の有機物分子を蛋白質やシリコンなどの基板に載せ,そこからの出力をエレクトロニクス的に処理する。生体物質は高感度・高精度の分子認識・識別能力をもつうえ,処理の基本単位が分子レベルの大きさしかない。自然に分子秩序をつくる自己組織化の能力を使えば半導体素子の 100倍の高集積化が可能とされる。酵素反応や免疫反応を利用したバイオセンサ,チトクロームやバクテリオロドプシを電極に固定するコンデンサや光スイッチの研究が進められている。生物素子で構成するコンピュータをバイオコンピュータと呼ぶが,その原理をどうすべきかの定説はない。

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