生産物地代(読み)せいさんぶつちだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生産物地代
せいさんぶつちだい

現物地代とも呼ばれる。直接生産者である農民が農工労働による各種生産物で荘園領主に支払う封建地代の一つ。剰余労働収奪という点で労働地代と本質的に変りはないが,生産力の一定の発展を前提として,ヨーロッパでは労働地代に代って,13世紀頃に一般化した。商品貨幣経済の発展とともに貨幣地代に移行,農民の相対的独立性はより高まったが,アジア諸地域では後世まで残存した。

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世界大百科事典内の生産物地代の言及

【地代】より

… さらに地代を歴史的にみると,先資本制地代と資本制地代に分けられ,先資本制地代はさらに,封建地代と過渡的地代形態に区別される。そして,封建地代は歴史的発展の順序に従って,(1)労働地代,(2)生産物地代,(3)貨幣地代,に区別される。封建領主が封建農民から,武力,領主裁判権等を基軸とする経済外的強制にもとづいて収奪する賦役労働,貢租(年貢)等が封建地代の具体的な姿である。…

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