生田森(読み)いくたのもり

日本歴史地名大系 「生田森」の解説

生田森
いくたのもり

生田神社の鎮座地およびその周辺地の呼称。山陽道の交通の要衝にあったためか著名で、「能因歌枕」「和歌初学抄」「八雲御抄」などに歌枕として載る。「新古今集」に藤原家隆が「きのふだにとはんと思ひし津の国の生田の杜に秋は来にけり」と詠み、「後拾遺集」に読人知らずとして「こころをばいくたのもりにかくれどもこひしきにこそしぬべかりけれ」とある。治承四年(一一八〇)三月二〇日、高倉上皇一行が安芸厳島神社に参詣した際「いくたのもり」を過ぎて福原ふくはらに着いたとある(高倉院厳島御幸記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む