デジタル大辞泉
「摩耶山」の意味・読み・例文・類語
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まや‐さん【摩耶山】
- 神戸市灘・北・中央の区境にそびえる山。六甲山地の前山をなす孤峰で、山頂からは神戸港を一望できる。中腹に仏母摩耶をまつる忉利(とうり)天上寺がある。標高七〇二メートル。八州嶺。
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摩耶山
まやさん
六甲山地の中央部に位置し、標高六九八・六メートル。鬱蒼と茂る樹林に覆われ、南方直下の布引断層から急峻な角度で高度を高めて山頂をなし、東・南・西方を一望できる。「伽藍開基記」(元禄五年刊)にも「これに登る者飄然雲に御するが如く、遥かに南海を望めば則ち漫々として際無し」とある。利天上寺が建立され、摩耶夫人像が安置(夫人堂)されたところから山名が付けられたとみられる。明治初年には摩耶山の地名がみえる。大正一四年(一九二五)摩耶ケーブルが開業し摩耶ホテルも開設され観光地として開かれたが、第二次世界大戦中にケーブルは撤去され、ホテルも閉鎖された。戦後、展望台(掬星台)や遊歩道・宿泊施設などが整備され、昭和三〇年(一九五五)奥摩耶までロープウェーが開通し、同三一年には六甲・摩耶一帯が瀬戸内海国立公園に編入された。
〔利天上寺〕
山頂南方下にあったが、昭和五一年に火災にあい、山頂から北寄りの地に移転して再建された。
摩耶山
まやさん
西田川郡温海町と朝日村との境にあり、標高一〇一九・七メートル、山頂には北側から前の山・中の山・南の山の三峰が並ぶ。山名については須佐之男命が馬をつないだので厩山といったものが転じたとか、仏母摩耶夫人の名によるものなどと伝える。古くから北方峰続きの金峯山修験の奥駆の修行場で、摩耶山権現と崇められた。「筆濃余理」には満屋山とみえ、「熊野三所権現ヲ祭ル。社家一人有」とある。同書によればかつては木野俣村・越沢村(現温海町)の産土神「天王峰」を本社とし、山頂三峰を奥院とする。山頂付近は岩山で猟師も登ることができず、古来人跡を絶つ霊地であったという。
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摩耶山 (まやさん)
兵庫県神戸市の市街地背後にそびえる六甲山地西部の一峰。瀬戸内海国立公園に含まれる。標高702m。六甲山地のなかで展望が最も優れ,8ヵ国が見渡せるため〈八州嶺〉の名もある。とくに神戸市街の夜景が美しい。1925年にケーブルカーが七合目まで建設され,55年にはケーブル終点から山頂までをロープウェーが結んだ。ケーブル終点付近に空海ゆかりの真言宗の忉利天上(とうりてんじよう)寺があり,釈迦の生母摩耶夫人(まやぶにん)をまつることから山名がとられた。76年に本堂,多宝塔などが火災で焼失したが,山頂近くに場所を移して再建されている。奥摩耶ドライブウェーなどによって六甲山と結ばれている。
執筆者:小森 星児
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摩耶山【まやさん】
兵庫県神戸市灘区北部の山。標高702m。1333年赤松円心がこの山の城に立て籠って京都の北条勢と戦った摩耶合戦が知られる。六甲山地中央部,市街の背後にあり,展望がよく,特に市街の夜景が美しい。山上に天上寺や遊園地がある。ケーブルカー,ロープウェーが通じ,奥摩耶ドライブウェーで六甲山とも結ばれる。
→関連項目六甲山
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摩耶山
まやさん
神戸市中南部、灘(なだ)区と北区の境にある六甲(ろっこう)山地の山。標高702メートル。八州嶺(はっしゅうれい)ともいい、南斜面は急傾斜をなす断層崖(がい)で、山上からは神戸港をはじめ大阪湾を展望できる。中腹には釈迦(しゃか)の生母の摩耶夫人(ぶにん)を祀(まつ)る忉利天上(とうりてんじょう)寺(摩耶寺)がある。1925年(大正14)ケーブルカーが敷設され、現在さらに山頂の奥摩耶へのロープウェーが架かっている。瀬戸内海国立公園の一部。
[藤岡ひろ子]
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摩耶山
まやさん
山形県西部,朝日山地の北西端に位置する山。標高 1020m。鶴岡市南西部の新潟県境付近に位置する。山体は花崗岩質の深成岩からなるが,ところどころに粒状安山岩もみられ,一部に玄武岩が貫入する。頂上からの展望に優れる。古くから修験信仰の山で知られる。
摩耶山
まやさん
兵庫県神戸市,六甲山地中部にある山。六甲山の南西に位置し,灘区に属する。標高 702m。山頂は八州の峰と呼ばれるほど神戸市街と港の眺望がすばらしい。山名の由来は中腹にある仏母をまつる天上寺 (摩耶寺) による。天上寺付近には六甲山には珍しい原生林があり,学術研究保護林として有名。北麓に奥摩耶ドライブウェーが通り,山頂の遊園地までロープウェーとケーブルカーで結ばれている。
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摩耶山
(通称)
まやさん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 仏母摩耶山開帳
- 初演
- 元禄6.3(京・万太夫座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報