ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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南北朝時代の歴史書。2巻。著者は足利(あしかが)氏にかかわりの深い武将、あるいは室町幕府関係者とされ、成立は1352年(正平7・文和1)以後、1387~88年(元中4~5・嘉慶1~2)以前と推定されている。本書は、南北朝の動乱の起こりから足利尊氏(たかうじ)・直義(ただよし)兄弟が幕府を樹立するまでの経過を述べながら、初期室町政権の正当性や諸将の勲功を事実に基づいて顕揚しようとしたものであり、南朝側の視点にたつ『太平記(たいへいき)』とは対照的な見方をしている。本書の政道論には、〔1〕有徳者為君主義=撫民(ぶみん)仁政主義と、〔2〕神孫為君主義=血統主義が二つながら認められるが、究極的には〔2〕は天の思想に依拠する〔1〕に掣肘(せいちゅう)されるものであった。したがって本書は、歴史的世界に生起した諸現象、とりわけ政権を担当した為政者に対して、まず〔1〕によって、ついでその埒内(らちない)で〔2〕を踏まえて評価を下したのである。この段階で、超越的神意ないし理法が歴史の行方をあらかじめ決定しているとみる『愚管抄(ぐかんしょう)』『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』的な歴史観は、ほぼ克服されたといえよう。
[石毛 忠]
『矢代和夫・加美宏校注『新撰日本古典文庫3 梅松論』(1975・現代思潮社)』
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