生糸改会社(読み)きいとあらためかいしゃ

  • きいとあらためがいしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

1873年(明治6)政府が横浜生糸売込商、地方生糸商人らを指導して結成させた同業者組織。これにより生産者―地方商人―売込商の流通ルートの統一的編成が図られ、73年の横浜生糸改会社の設立に次いで各地に改会社がつくられた。しかし外国側はこれを貿易の自由を保障する通商条約に違反する「シルク・ギルド」とみなし、日本政府に抗議したため、規制を緩和せざるをえず、77年廃止された。[海野福寿]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の生糸改会社の言及

【生糸】より

…もっとも日本生糸は当初イタリア・フランス生糸に比べて品質が劣り,絹織物の横糸にしか用いられなかった。しかし明治政府は,輸出産物として最も重要な生糸の輸出検査のために生糸改所を江戸に設けたり(1868),生糸の粗製乱造を規制するために,各産地に生糸改会社を設けた(1873)。また96年には生糸輸出の拡大に伴い,農商務省のもとに横浜,神戸に生糸検査所を設け,生糸の正量,品質検査を行った。…

※「生糸改会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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