フランスの作家アルフォンス・ドーデの短編集。1871~73年、毎週月曜日のパリの新聞『レベェヌマン』および『ル・ソワール』紙上発表のコント31編を集めたもの。1873年刊。78年さらに多くの短編が追加され、現在では、第1部「幻想と物語」(26編)、第2部「空想と追憶」(15編)の形で刊行されている。プロイセン・フランス戦争、パリ・コミューンに題材を得た作が多い。なかでもプロイセンに割譲され、フランス語を禁じられたアルザス地方の挿話『最後の授業』La Dernière classeは、戦争に敗れたフランス国民の愛国心に広く訴えたといわれる。
[宮原 信]
『桜田佐訳『月曜物語』(岩波文庫)』
…彼はつねにたずさえている手帳に,見聞きした庶民生活の印象的な出来事や個人的体験をメモしておき,それをもとにほろりとするような小さな物語をこしらえるのを得意とした。このほかに中学の舎監時代の体験にもとづいた《プティ・ショーズ》(1868),南仏人の典型のようなほら吹きのお人好しを描いた《タルタラン・ド・タラスコン》(1872),普仏戦争やパリ・コミューンを素材にした短編集《月曜物語》(1873)などがある。なお1896年にはゴンクール兄弟の遺言により,アカデミー・ゴンクールの創立会員に選ばれた。…
※「月曜物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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