月曜物語(読み)ゲツヨウモノガタリ(その他表記)Contes du Lundi

デジタル大辞泉 「月曜物語」の意味・読み・例文・類語

げつようものがたり〔ゲツエウものがたり〕【月曜物語】

原題、〈フランスContes du lundiドーデ短編小説集。1873年刊。1871年から1873年にかけて、月曜刊行の新聞レベヌマンなどに発表された短編小説を集めたもの。「最後授業」が有名。

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精選版 日本国語大辞典 「月曜物語」の意味・読み・例文・類語

げつようものがたりゲツエウ‥【月曜物語】

  1. ( 原題[フランス語] Contes du lundi ) 短編集。ドーデ作。一八七三年刊。「幻想物語」「空想追憶」の二部から成り、「最後の授業」「法王は死んだ」などの短編四一を収める。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「月曜物語」の意味・わかりやすい解説

月曜物語
げつようものがたり
Contes du Lundi

フランスの作家アルフォンス・ドーデの短編集。1871~73年、毎週月曜日のパリの新聞『レベェヌマン』および『ル・ソワール』紙上発表のコント31編を集めたもの。1873年刊。78年さらに多くの短編が追加され、現在では、第1部「幻想と物語」(26編)、第2部「空想と追憶」(15編)の形で刊行されている。プロイセン・フランス戦争、パリ・コミューン題材を得た作が多い。なかでもプロイセンに割譲され、フランス語を禁じられたアルザス地方の挿話『最後の授業』La Dernière classeは、戦争に敗れたフランス国民の愛国心に広く訴えたといわれる。

宮原 信]

『桜田佐訳『月曜物語』(岩波文庫)』

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世界大百科事典(旧版)内の月曜物語の言及

【ドーデ】より

…彼はつねにたずさえている手帳に,見聞きした庶民生活の印象的な出来事や個人的体験をメモしておき,それをもとにほろりとするような小さな物語をこしらえるのを得意とした。このほかに中学の舎監時代の体験にもとづいた《プティ・ショーズ》(1868),南仏人の典型のようなほら吹きのお人好しを描いた《タルタラン・ド・タラスコン》(1872),普仏戦争やパリ・コミューンを素材にした短編集《月曜物語》(1873)などがある。なお1896年にはゴンクール兄弟の遺言により,アカデミー・ゴンクールの創立会員に選ばれた。…

※「月曜物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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