生産者(読み)せいさんしゃ(英語表記)producer

翻訳|producer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生産者
せいさんしゃ
producer

生態学用語。無機物から有機物を合成,生産する生物の意で,独立栄養生物生態学の立場からみたときに,このように呼ぶ。光合成をする植物および細菌と,化学合成細菌がこれに属する。ただしエネルギーの流れを中心にしてみた場合には,光合成生物のみを生産者といい,化学合成生物は,分解者とともにまとめて,転換者と呼ぶことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

大辞林 第三版の解説

せいさんしゃ【生産者】

生産に従事する人。 ⇔ 消費者
〘生〙 ある空間の食物連鎖において、無機物から有機物を合成することのできる独立栄養生物の総称。普通は緑色植物がこれにあたる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生産者
せいさんしゃ

生態系内でのエネルギーの流れと物質循環において、外界のエネルギーを化学エネルギーとして取り込み、無機化合物から有機化合物をつくる役割を果たす生物をいう。無機栄養生物(独立栄養生物あるいは自家栄養生物ともいう)がこれにあたる。1918年にドイツの陸水生物学者ティーネマンA. F. Thienemannが初めて使用した。対語に消費者、分解者がある。
 自然界では光合成を行う緑色植物が圧倒的に多く、これが生産者の大部分を占めるのが普通であるが、一部の湖などでは、種々の化学合成を行う生物が多く、これが生産者の主要な部分を占めることもある。また、有機栄養生物(従属栄養生物ともいう)を消費者あるいは分解者とよぶのは、その機能から適当でないという主張があり、これに従うと、ここでいう生産者は第一次生産者とよぶ。[牧 岩男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

せいさん‐しゃ【生産者】

〘名〙
① 生産する者。生活に必要なものをつくりだす人。生産に従事する者。〔仏和法律字彙(1886)〕
② 生物学で、自然界において無機物から有機物を合成する生物をいう。光合成を行なう緑色植物や光合成細菌などが含まれる。独立栄養を営み、生態系内で他の生物の栄養源となる。第一次生産者。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

グリンパティック系

脳内でリンパ系と同様のはたらきをもつ循環システム。グリア細胞(神経膠細胞)が血管周囲に形成したパイプ状の構造に脳脊髄液を循環させ、脳内に蓄積した老廃物を除去する。覚醒時より睡眠時の方がより活動的である...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

生産者の関連情報