生聞(読み)なまぎき

精選版 日本国語大辞典 「生聞」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぎき【生聞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「なま」は接頭語 )
  2. 十分に聞きとらないこと。いい加減に聞くこと。理解いくまで聞かないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「なまぎきなる事をば押かへして不審を申物也」(出典:今川大双紙(15C前)躾式法の事)
  3. よく聞きもしないで知ったかぶりをすること。よく知らないくせに、いかにも知っているように振舞うこと。また、そのさまや人。きいたふう。半可通
    1. [初出の実例]「半可通(ナマギキ)の客は、芸者も或親の秘蔵娘なることを思はずして」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)

なま‐ぎこえ【生聞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =なまぎき(生聞)日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android