生苦(読み)ショウク

デジタル大辞泉 「生苦」の意味・読み・例文・類語

しょう‐く〔シヤウ‐〕【生苦】

仏語四苦の一。生まれることの苦しみ。

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精選版 日本国語大辞典 「生苦」の意味・読み・例文・類語

なま‐くるし【生苦】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「なま」は接頭語 ) なんだか心苦しい。なんとなく迷惑である。
    1. [初出の実例]「思ひの外に此の宮のかくわたり物し給へるこそは、なまくるしかるべけれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

しょう‐くシャウ‥【生苦】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。四苦あるいは八苦一つ衆生の生まれるときの苦しみ。
    1. [初出の実例]「始に生苦と申はひとの母のはらに三百日やどりて業之風にふかれてむまれ出る時」(出典:宝物集(1179頃))

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