すべて 

産地卸(読み)さんちおろし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「産地卸」の意味・わかりやすい解説

産地卸
さんちおろし

軽工業を中心とする伝統的な産業なかには,その生産活動が特定の地域に集中して,いわゆる産地を形成しているものが多い。こうした場合には多数の小規模の生産者に対して原料を供給したり,製品を集荷したり,または生産資金,運転資金を融資する機能を果す問屋が存在するのが普通である。これを一般に産地卸あるいは産地問屋という。生産の形態細分化している場合その存在は不可欠でもあり,繊維雑貨金属加工などの場合に伝統的な形がみられるが,流通機構や生産体制の近代化につれて変質しており,たとえば情報流通機能や製品の企画,開発機能を中心に,役割を変えつつある場合もふえている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

すべて 

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android