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金属加工 きんぞくかこうmetal working

世界大百科事典 第2版の解説

きんぞくかこう【金属加工 metal working】

金属材料から半製品すなわち板・棒・線・管などを製造する技術,および,これらの半製品から構造物・機械・各種装置の部材・部品を製造したり組み立てたり,あるいはいわゆる日用雑貨と呼ばれる品物を製造する技術の総称である。物質としての金属が材料と呼ばれる有用物に転換できるか否かは,それを加工することができるか否かによって定まるのである。その加工には,以下に述べるように,およそ物質としての金属が具備しているすべての物性に即して,各種の手段を適用することができる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金属加工
きんぞくかこう

金属の塑性加工」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金属加工
きんぞくかこう

金属材料を使用目的にあわせて所定の形状、寸法をもつ製品につくりあげる手段の総称。起源は青銅器時代(前4000~前2000)の青銅製の武器および装飾品の製造にさかのぼる。金属加工は、材料の一部分を削るか溶解除去して所定形状にする除去加工と、型を用いてその形状を材料に写し出す転写加工の二つに大別されるが、そのほかに、複数個の金属部品を接合して一体のものにつくりあげる溶接、また金属表面のみに耐摩耗性や耐食性などの性質を付与する表面処理も広義には金属加工に含まれる。除去加工には切削加工、電解加工、放電加工などがある。切削加工は刃物を用いて材料の一部を削り取る加工で、機械加工ともよばれる。これに対し電解および放電加工は、電気エネルギーを利用して材料の一部を電気化学的に溶解(電解加工)または放電に伴う高熱で溶融(放電加工)する除去加工で、電気加工ともよばれ、硬くて切削できない金属材料の加工に適用される。このほかに、光エネルギーを焦点に集めて材料を溶融させ、直径0.01ミリメートルという小穴をあけることもできるレーザー加工や、超音波エネルギーを利用する超音波加工などがある。転写加工には鋳造、粉末冶金(やきん)、塑性加工などがある。鋳型の中に溶融した金属を流し込んで冷却凝固させて製品とするのが鋳造であり、銅像や彫刻品のような複雑形状品の製造が可能である。微細な金属粉末を金型に流し込んで圧(お)し固め、炉の中で高温に長時間保つと金属粉末どうしが固く結合し、非常に強度の高い製品が得られる。この方法は粉末冶金とよばれ、ダイヤモンド(地球上でもっとも硬い)に匹敵するほど硬い製品をもつくれる。塑性加工は、金属材料に型工具を介し、大きな力を加えて変形させ所定の形状にする加工で、圧延、鍛造、押出し、引抜き、板金プレス加工など種々の方法がある。これら転写加工は除去加工と異なり材料節減の効果が大きい。一般に金属製品には用途に応じて、金属材料のもつ物理的性質や化学的性質のほかに、強度、表面光沢、寸法精度などが要求されるので、それらの要求に適合するもっとも経済的な加工方法が選択実施される。近年、技術の進歩とともに、製品への要求は高度化の一途をたどり、より精密な、より経済的な生産のために、金属加工の分野にもコンピュータを取り込んだ自動化技術が導入され、高度の生産技術の具体化を達成している。また、金属のもつ各種の性質と加工法とを組み合わせて従来より一段と優れた特性をもつ製品をつくりだす新技術の開発や、炭素繊維などのような強い非金属材料と金属材料を配合した複合材料の成形、プラスチックやセラミックスのような非金属材料の加工にも、金属加工の手段が応用されている。[高橋裕男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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