用韻(読み)よういん

精選版 日本国語大辞典 「用韻」の意味・読み・例文・類語

よう‐いん‥ヰン【用韻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 漢詩文をつくるにあたって韻をふむこと。また、そのやり方。転じて、韻文をつくること。
    1. [初出の実例]「予罷秩帰京、已為閑客。〈略〉其措詞用韻、皆拠成文」(出典菅家文草(900頃)四)
  3. 唱酬などで、他人の詩に和するときの一法で、原詩韻字を必ず用いるが、順序は問わないもの。
    1. [初出の実例]「故人唱酬、有次韻、有依韻、有用韻之法、然則和章之作、其模不一也」(出典:元祿三年版黙雲詩藁(1500頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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世界大百科事典(旧版)内の用韻の言及

【和韻詩】より

…中国の詩で,別人の詩に用いられている韻字と同類の韻を用いたり,あるいはそこに用いられている韻字をそのまま用いて作ったりした詩をいう。〈依韻〉〈用韻〉〈次韻〉の3種類がある。 〈依韻〉というのは,原作がたとえば上平一東の韻であるならば,それにあわせて上平一東の韻字を用いて作った詩をいい,和韻詩の中でもっともたやすい遊びである。…

※「用韻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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