20世紀日本人名事典 「田中宗卜」の解説 田中 宗卜タナカ ソウボク 明治・大正期の茶人 生年弘化2年(1845年) 没年大正12(1923)年2月19日 出生地江戸・日本橋 本名田中 喜七 別名号=空日庵,不能斎,雪々軒,雪叟 経歴舟具問屋に生まれ名は喜七。家業は弟に任せ、大伝馬町の大店の主人長井鼎玄斎に裏千家流の茶の湯を学び、空日庵、不能斎、雲々軒、雪叟、今日庵具足などを称号、裏千家流茶道の宗匠となった。明治24年裏千家13世円能斎が上京した時、東京の裏千家流を統合、資金が不足すると、ニコライ堂の傍で易者にまでなって円能斎に献身的に奉仕し、帰洛の際は生家の番頭を随行させた。湯島天神の献茶会を企画、戸田宗具、大隅宗眠ら多くの門人を養生、夫人の如雲(宗愛)ら女流も育てた。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by